夜勤をする看護師は多い
看護師という仕事は、夜勤を避けて通ることがとても難しい職業の一つかもしれません。病床を持つ医療機関では、看護師はシフト勤務で夜勤をこなします。老人ホームや介護施設でも、入居者の不測の事態に備えて看護師は交代で夜勤を務めるケースが大半です。
夜勤のメリット
看護師が夜勤で働くことには、いくつかのメリットがあります。
夜勤手当が支給される
看護師が夜勤をすると、夜勤手当が支給されます。具体的に手当てがいくらになるかについては、準夜勤か深夜勤かによっても違いますし、準看か正看かによっても手当の金額は異なります。しかし、夜勤を全くしない外来看護師と比較すると、毎月数回の夜勤によって給料が数万円上乗せされることになるため、高収入を得たい人にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
夜勤手当は病院によって異なる
同じ勤務時間でも、夜勤手当は病院ごとに異なります。もしこれから転職先を探すなら、夜勤手当がいくらかという点も比較しながら転職先を探したいものです。1回当たりの夜勤手当が3,000円違うと、月に8回の夜勤で24,000円もの差がつきます。
平日の日中に休みが取れる
夜勤をすると、夜勤明けはお休みとなります。平日の日中に時間を確保できるため、用事を済ませたり趣味の時間に使ったり、またショッピングに出かけたい人にとっては大きな魅力となります。
それほど忙しくない
医療機関の多くは、平日はてんてこ舞いの忙しさを極めています。しかし夜勤の場合には、基本的には患者さんは寝ている時間帯なので、万が一の容態急変などが起こらなければ、特に難しい作業はありませんし、多忙を極めることもありません。それに、夜勤の際には看護師でも若干の仮眠タイムが確保されており、忙しくなければ仮眠をとることもできます。もちろん、その時間にもお給料は発生しているため、効率的に稼げると言えます。
スキルアップができる
夜勤の看護師は、日勤看護師よりも少ない人数でシフトに入ります。万が一夜間に対応しなければいけない事態が発生すると、普段の日勤ではできない職務にも携わることができます。採血や点滴などのルーティンワークをはじめ、トイレの介助や急変時の対応など、新人でも幅広いスキルを身につけられます。
夜勤のデメリット
看護師の夜勤には、少なからずのデメリットもあります。
生活が不規則になって体調を壊しやすい
夜勤のシフト勤務をすると、毎日異なる勤務時間に生活を合わせなければいけません。そうした不規則な生活によって体調を崩してしまう人は少なくありませんし、疲れがなかなか取れないといったトラブルが起こりやすくなってしまうこともあります。
家族と生活の時間が合わない
家族を持っている看護師の多くが実感しているデメリットで、生活の時間が配偶者や子供と合わなくなってしまう事による不都合やトラブルが起こりやすくなります。例えば、子供の送迎や食事などは、パートナーの協力がなければ難しいでしょう。
夜勤手当は欲しいけれど規則正しい勤務ができる仕事がある!
看護師が夜勤をすると、夜勤手当が支給されます。不規則な勤務時間はきついけれど、夜勤手当は欲しいと考える人も多いでしょう。
そんな人にぜひおすすめなのが、夜勤専従看護師という仕事です。これは夜勤を専門に行う看護師のことで、日勤の看護師は日勤だけに専念し、夜勤は夜勤を専門に行う看護師に任せるという分担制を採用しています。近年では夜勤専従看護師を採用する病院が増えており、今後も増加する傾向にあると考えられています。
夜勤専従看護師は高待遇
夜勤専従看護師は、夜勤のみを行います。毎日同じ勤務時間で、夜勤のみです。そしてこの夜勤には、夜勤手当がつきます。夜勤手当は、シフト勤務をする看護師に対して支給される手当ではなく、夜間に働く人材に対して支給される手当です。そのため、毎日夜勤をする看護師なら、毎日夜勤手当が支給されることになるのです。
日勤しかしない看護師と比較すると、同じ勤務時間でも夜勤専従看護師の方が圧倒的に高待遇で働くことができます。これは、夜勤専従看護師の最大のメリットです。
規則正しい生活ができる
毎日の勤務時間が夜勤ですが、規則正しい勤務時間ならプライベートな生活で計画を立てやすくなるというメリットを確保できます。特に家族がいる人にとっては、パートナーと毎日の生活や役割をルーティン化できるため、お互いに家事や育児を分担しやすくなるというメリットが期待できます。
即戦力となることは大前提
夜勤専従看護師の仕事は、通常の看護師が行う夜勤と変わりません。日勤よりも少ない看護師で病棟管理を行いますし、患者さんの容態急変には速やかに対応することが求められます。そのため、知識や経験、スキルのない新人看護師では、残念ながら夜勤専従看護師を務めることは難しいでしょう。少なくても即戦力として働けるスキルや知識、そして経験値を持っていることが大前提となります。