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    病院以外の働き方も!看護師のニッチな職場9選

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    治験コーディネーター(CRC)

    治験コーディネーターも、看護師の資格があると良い仕事です。治験の準備、治験に参加する被験者への説明やケア、そして医師のサポートなどが主な仕事です。

    治験コーディネーターに資格は必要ないのですが、医学に関する知識がある方が良いので、看護師の資格があれば、応募の際に優遇してもらえる可能性があります。実際に、治験コーディネーターをしている人に看護師資格がある人は多いのです。

    産休や育休制度やフレックスタイム制など、働きやすい環境を整えている会社が多く、プライベートを充実させたい人に人気があります。病院看護師から転職したとしても、それほど給料がダウンすることもないと言われており、病院看護師から治験コーディネーターに転職したいと希望する人は多いです。

    医療機器メーカー(フィールドナース)

    「フィールドナース」という言葉をあまり聞いたことがない人が多いのではないでしょうか。フィールドナースとは医療機器メーカーに勤務する看護師で、医療行為は行わないのが特徴です。では、どんな仕事をするのでしょう。

    フィールドナースの仕事では、医師に自社製品のプロモーションや、医療機関や展示会などで自社製品のデモンストレーションを行います。そして、納品した製品の操作指導や、製品を販売した後のアフターケアを行うことが主な仕事です。

    一般企業の会社員となるので、夜勤はありませんし、土日は基本的に休みです。夜勤手当等がないため、病院看護師よりも給与は下がるかもしれませんが、業績を上げればボーナスやインセンティブが期待できます。マネージャーなどの役職に就けば、さらに給与が上がる可能性があります。

    健診センター・献血ルーム

    健康診断を行う施設や献血を行う施設での勤務になります。健康な人を対象にしているところなので、救急対応などはなく、比較的落ち着いた職場です。

    健診センターでは、問診や血圧測定、身長、体重測定、採血、診察の補助などを行います。献血センターでは、採血や献血に来た人のフォローなどを行います。

    健診センター、採血ルームでは採血ができないと仕事にならないので、看護師でも採血が苦手だという人には向かないでしょう。しかし、病院看護師で経験を積んだ人なら採血も苦ではないでしょうから、問題なく働けます。

    病棟看護師で夜勤がつらいとか、疲れがなかなか取れなくなってきたと感じている人は、こういった施設での仕事がおすすめです。

    ツアーナース

    学校の修学旅行や会社の研修旅行などに付き添う看護師を「ツアーナース」と言います。ツアー参加者の健康管理を行うのが仕事で、旅行前の打ち合わせで、旅行者の健康状態を把握します。

    旅行中に服薬が必要となる人の服薬管理や、旅先でケガをしたり具合が悪くなったりした人の応急処置、そして食物アレルギーがある人に対する食事の管理などを行います。

    旅行に付き添うので、昼夜を問わず、具合が悪い人がいれば対応しなければなりません。夜勤や残業はあるものだと考えておく方が良いでしょう。

    ツアーナースは季節的なものなので、単発で募集されることがほとんどです。日給は10,000円以上と高額なものが多いので、タイミングが合えばチャレンジしてみると良いかもしれません。

    トラベルナース(応援ナース)

    「トラベルナース」と聞くと、ツアーナースと同じような仕事かと思いがちですが、そうではありません。トラベルナースは「応援ナース」とも言い、看護師の人手が足りない病院や施設に、期間限定で応援に行く看護師のことです。

    原則として半年間の契約期間となりますが、契約が終わってからも勤務先が同意すれば、さらに契約の延長や、正職員になれる場合があります。

    働く場所は全国各地の医療機関で、離島などもあります。僻地医療に興味があり、そういったところで働きたい人は、トラベルナースとして働くのも良いでしょう。

    一定期間の勤務ですから、人間関係に悩むこともありません。給与は比較的高く、交通費や住居費も出してくれるところが多いです。ただし、家庭を持つ人には難しい働き方となります。

    テーマパークの救護室

    休日に多くの人が訪れるテーマパークにも、看護師が働く場所があります。テーマパークの救護室で、体調が悪くなった人の救護や病院搬送の際の付き添い、車いすや薬、医療器具、そしてリネンなどの在庫管理を行います。

    他に、カルテの整理やデータ入力といった事務作業もありますので、ExcelやWordのスキルが必要になります。テーマパークでの勤務ですから、土日や祝日は休めないと考えておきましょう。

    自衛隊看護師

    病院以外での看護師の珍しい職場の一つに、自衛隊看護師があります。これは、自衛隊の駐屯地や基地、そして自衛隊病院で働く看護師のことです。自衛隊員の看護はもちろんですが、災害などの被災者や自衛隊病院の患者の看護を行います。

    自衛隊看護師には、自衛官と技官の2つがあります。自衛官は看護師の仕事だけでなく、他の隊員と同じように訓練を行ったり、災害派遣を命じられたりします。技官は訓練を行うことはなく、看護師の仕事だけを行います。

    看護系技官

    「看護系技官」という言葉をあまり耳にしたことがない人は多いのではないでしょうか。看護系技官とは厚生労働省に勤める看護師のことで、一般的な看護業務は行いません。国家公務員として、看護サービスや公衆衛生、そして障害者や高齢者福祉などに見られる課題について取り組みます。

    国家公務員のため、待遇は良く、夜勤はありません。また、休日もしっかり取得できます。国のために働く仕事なので、やりがいが感じられるでしょう。しかし、全国転勤があり、2年から3年で異動しなければならないのがデメリットかもしれません。

    刑務所看護師

    刑務所に服役する受刑者たちの看護をする刑務所看護師という仕事もあります。一般刑務所と医療刑務所とがありますが、一般刑務所では受刑者の健康管理、ケガや病気の応急手当を行います。医療刑務所では、受刑者が病気やケガを抱えているので、点滴や注射、人工透析などの医療行為を行います。

    受刑者と言葉を交わすことが禁止されていますので、コミュニケーションが苦手な人には向いています。また、国家公務員扱いなので、安定している点がメリットです。

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