看護師の転職のタイミング
看護師が転職を考えるタイミングには、以下の時期が挙げられます。転職を考える背景次第で、少し待つか積極的に転職活動をするかが変わってきますので紹介します。
ライフイベントでは注意が必要
生活が大きく変わる時期に転職する場合、タイミングに特に気を付ける点があります。それは出産の時期です。育児休暇は、1年以上働かないと取得することができない場合もあるので要注意です。
また、婚姻中に転職先を探すのも可能なら避ける方がいいでしょう。結婚準備などの慌ただしい時期と重なると、冷静な職場選びができない可能性もあります。余裕を持って転職活動を行うほうが、結婚後も続けやすい環境の職場を探せるでしょう。
人間関係の問題は我慢せず環境を変えよう
どこの職場でも、人間関係が原因で転職に繋がることは少なくありません。看護師の場合は、医師や同僚に先輩看護師、病院内の他の診療科のスタッフに、患者さんとその家族まで、多方面にわたって人と関わりますので、メンタル面でかなり厳しい場合もあります。
責任感の強い人ほど「他人の考え方を変えることが難しいので自分が変われば、、」などと考えてしまいますが、無理に変えようとすると精神的に病む可能性も大いにあります。
人間関係が難しくなって体調を崩す可能性があるならば、無理をせずに転職を考えましょう。
労働環境
職場の労働環境が明らかに劣悪な状態である場合、自分を守るためにも転職を考えるべきです。長時間労働や低賃金、ハラスメントなど、自分が危険と感じたら、転職を考えましょう。看護師の仕事は需要があります。きちんとした労働環境の病院やクリニックを探し、自分のスキルを活かして活躍できる環境を見つけましょう。
昨今は人材不足のため、スタッフ確保のために労働環境を見直す職場も多くあります。
まずは他の職場がどのような条件なのか、視野を広げてみるのはどうでしょうか。
キャリアアップ
スキルアップしたいけど現在の職場では難しい場合にも、キャリアアップが望める職場への転職を考えるでしょう。
勤務先が小さな病院ならば転職しかないという場合も多いですが、大きな病院ならば、病院内の異動だけでスキルアップが可能な場合もあります。また、休職をして、留学や研修でスキルアップをすることも、キャリアアップへの近道かもしれません。
大学病院など、教育環境が整った職場に転職する方法もあるでしょう。自分が何を目指しているのか、見直してみましょう。
月別!おすすめの転職時期
転職に適している時期について、いくつかピックアップしてみます。
1月
12月はボーナスがあり、それを機に、離職者が増える時期でもあります。離職者が増えることで、人員補充が求められます。また、年の初めで求職者の就職活動も少ない1月は、競争率が低い傾向にあります。
そのため、転職活動を行う人にとって、転職の成功率も高いと考えられます。希望の診療科に就く確率も上がるので、転職には狙い目の月と言えます。
6月
この時期も、ボーナスをもらった後に離職者が増加する傾向にあります。ですから、1月同様、その人員を補充するための求人も増えます。また、新卒者教育がひと段落する時期でもあり、落ち着いた対応をしてもらえるので、転職のタイミングには適しています。
9月
年末は繁忙期に当たります。その時期に合わせて、求人を増やす職場が多いのがこの時期です。特に、経験豊富な即戦力になる看護師は需要があります。転職する看護師には、動きやすい時期と言えます。自分に合った診療科への転職をすることができるよう、上手にアピールしましょう。
11月
年末年始に向けた人員異動の補充に、求人が増える時期です。現場の看護師は忙しい時期なので、辞めるタイミングには向いていないかもしれませんが、求人を探すにはいい時期と言えます。
求人が増える月に合わせて、情報収集を行い、転職に備えましょう。自分では難しい場合は、転職エージェントなどに登録すると、表には出ない求人情報を得られるので、有利に転職活動を進められる可能性があります。
月別!転職を避けたい時期
4月
この時期は、新卒者が優先される時期です。研修や教育サポートも新卒者が優先されるため、転職希望者にとっては有利に動けない時期でもあります。新卒者の教育時期が落ち着く時期まで待つのが有効です。
12月
繁忙期のため、職場的にもフォローできる余裕がなく、転職には向いていない時期です。また、求人も少ない時期です。年明けの求人が増える時期を待って、活動するといいでしょう。待っている間に希望の転職先のリサーチをしっかり行い、有利な転職に向けて、準備したいものです。
職場別!転職活動のタイミング
希望する転職先によっても、転職活動の方法に違いがあります。
大きな総合病院への転職
競争率が高いので、長期的な活動計画が必要になります。5月頃から転職活動をして、夏頃に内定をもらえるとスムーズです。余裕をもった転職活動ができるよう、計画性が大切です。
クリニックへの転職
個人のクリニックは、求人の時期が決まっていません。欠員が出た時だけ求人が出る場合が多いので、常に求人情報をチェックしておく必要があります。転職が多い時期や転職先に選んでいる診療科があるクリニックには、常にアンテナを張っておきましょう。
訪問看護師への転職
近年、在宅看護の希望が増加しているため、訪問看護師の需要も高まっています。高齢化社会に向けて求人も増加しているので、自分の経験値と合わせて、求人をチェックするといいでしょう。時期を見るよりも、施設の求人状況をチェックして転職活動を行うのがおすすめです。