人手不足で現場がピリピリしていた
事例8:総合病院に転職し、急性期病棟に配属されました。患者さんの急変が起きやすい部署であるのに加え、人手不足で現場の空気がピリピリしていました。スタッフ同士で声を掛け合ったり助け合ったりすることもなく、患者さんへの対応で困ることも多々ありました。また、わずかなミスでも頭ごなしに怒鳴られることも多く、職場に行くのが憂鬱です。(32歳・女性)。
人手不足で困っている職場が多く、転職をしたら以前の職場よりも忙しくなったというケースは珍しくありません。人手が不すると、看護師一人当たりの負担が大きくなりますから、誰もがピリピリと神経をいらだたせています。このため、職場の雰囲気がギスギスしていることか多いのが特徴です。また、人手不足の職場は、どうしてもコミュニケーションが不足しがちです。転職エージェントを活用し、職場の雰囲気や人間関係などの情報を得ることをおすすめします。
上司が看護師資格がなく仕事がしづらい
事例9:外来病棟から、保育園に転職しました。小規模な保育園で、上司は園長です。園長は看護師の資格がないためか、保育士の補助役と考えている節があり、看護の仕事に理解がありませんでした。体調管理や保護者への指導など、看護師として必要な仕事を不要と決めつけられ、存在意義が否定されたように感じられました。(36歳・女性)
看護師の職務が、他職の人からは理解されにくいこともあります。上司が看護の仕事の本質を理解していない場合は、仕事がやりにくくなるでしょう。面接時などに、看護師の職責についてどのように考えているのかなどを確認しておくことが大切です。
休みや業務の融通がきかない
事例10:外科病棟に転職しましたが、シフトの融通が全く利かない職場でした。子どもの急な発熱で休みたいと連絡しても半休しか認められません。また、土日に休むことができず、家族とすれ違いが続きました。「みんなが平等に、土日に休みが回ってくるシフトを作ってほしい」と看護師長にお願いしましたが、「いろいろな状況を考慮してシフトを作っているのに、その苦労がわからない無神経な人」と逆に怒られる始末です…。(38歳・女性)
病棟勤務は、夜勤があるので大変です。誰もが平等に希望する日に休めればいいのですが、現実はなかなか難しいでしょう。在看護師の人数や残業の有無、夜勤の回数、有休の取得実績などを確認すると同時に、スタッフ同士で助け合える職場かを確かめることが大切です。
看護業務以外の仕事が多すぎる
事例11:病棟勤務の夜勤に疲れ、保育園の看護師に転職しました。夜勤からも解放され、子供たちに囲まれて働けると楽しみにしていましたが、実際には病院と同様に激務でした。夜勤こそありませんが、保育業務の掛け持ちをするのは当たり前という職場。保護者が迎えに来るまで帰宅できず、連日残業が続きます。休日の土曜日も、会議や行事の準備などで出勤しなければいけませんでした。看護以外の業務が目白押しで、忙しすぎて目が回りそうです。(33歳・女性)
保育園では、どうしても勤務時間が長引きがちです。その割に、給与水準が低いところが多いのも特徴で、サービス残業を強いられるケースもあります。どのような業務を担当するのかを確認し、それに見合う給与がもらえるかもチェックした上で、納得のいく職場を探しましょう。
職場環境が不衛生
事例12:転職先の病院は、建てられてから何十年も経っており、かなり古い施設でした。空仮眠室もジメッとしていて休憩していてダニに刺されたこともありました。とにかく清潔感がなく、病院なのにこんなことでいいの?と疑問に感じることが多々あります。(26歳・女性)
職場が不衛生だとモチベーションが下がるだけでなく、労災など健康上のリスクも高まります。可能であれば、事前に職場見学をするなどして、情報を集めましょう。
仕事内容や考え方が合わない
事例13:育児のために総合病院から、皮膚科のクリニックに転職しました。しかし、クリニックの院長と考え方が合いません。美容皮膚科に力を入れているようで、保健医療の患者さんへの対応が投げやりなんです。儲けの多い美容医療の患者さんにヘコヘコする院長の姿をみると、嫌気が差します。(28歳・女性)
医療方針が合わないと、仕事へのやる気が低下します。特に個人経営のクリニックなどでは、院長の意向が反映されやすく、職場によって雰囲気が異なります。面接時に院長や上司の人柄をしっかりとチェックしましょう。
職場の雰囲気が合わない
事例15:小規模の個人病院から、給与条件が良い大きな総合病院に転職したのですが、みんなプライドが高くて大変です。先輩から「こんなこともできないの?前の職場で何を学んできたの!」と叱られてばかり。また、看護師間に派閥があり、派閥同士のいがみ合いがひどいです。そのうち、どちらかの派閥に誘われそうで怖いです。(25歳・女性)
職場の雰囲気や人間関係は、実際に働いてみないとわからないことが多く、転職後に後悔する人が多い事例です。看護師同士の人間関係だけでなく、医師や師長からパワハラを受けて、精神にダメージを受けるケースもあります。転職エージェントを活用し、職場の雰囲気や人間関係、医師や師長の人柄などを確認することをおすすめします。